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豆知識

高齢者や障害者と一口にいっても、一人ひとり身体状況が違います。また車いすユーザーだけを対象にしたとしても、こうした身体状況の違いや、手動・電動といった車いすの種類の違い、あるいは、実際に旅行をする際の人数が1人なのか介助者がいるのかなどグループの人数によっても異なります。こうした豆知識を幾つか紹介します。

車いすの種類 

車いすの種類は、手動車いす、簡易電動車いす、電動車いすがあります。手動車いすはさらに自走用と介助用とに分かれます。また、背もたれの部分が後ろに倒れるリクライニング式のものもあります。このように、車いすの種類は様々です。
手動車いすと電動車いすの説明 愛知県資料より
出典:「愛知県 人にやさしい街づくり望ましい整備指針」14ページ

車いすとスペース 

手動車いす及び電動車いすの寸法はJIS規格により定められ、いずれも幅は70cm以下、長さは120cm以下です。オーダーメイドでは、JIS規格より大きくなる場合もあります。
手動の自走用車いすの場合、自分で車いすをこぐ時に(あるいは操作する場合)、車いすの幅より手でこぐスペースが余分に必要となります。また、身体機能によりリクライニング式の車いすを使用したり、介助者が車いすを押す場合は、車いすの長さより余分にスペースが必要となります。
車いす対応トイレ、多目的トイレ内では、直径1.5m以上のスペースがあれば、手動車いす及び電動車いすで切り返ししながらもスムーズに使用できるスペースとされています。

車いすで使用できるスペース

手動車いすスペース1.5m 電動車いすスペース1.4m
左:手動車いす(直径1.5m)、右:電動車いす(直径1.4m)
出典:「愛知県 人にやさしい街づくり望ましい整備指針」より

トイレの種類 

観光施設では、高齢者や障害者などが使いやすく、広さ、設備面などで色々なタイプのトイレがつくられています。

車いす対応トイレ

設備は少なく、車いすユーザーが利用できる広さを持つトイレです。

多目的トイレ

乳幼児向け設備、オストメイト設備などいろんな設備を備えたトイレです。

一般トイレ内で車いすユーザーが利用できるトイレ

最近増えているのがこのタイプです。このようなトイレを使用できる人にとっては、エレベーターで移動して、他階の多目的トイレに行かなくてもすみます。
車いす対応トイレ多目的トイレ
左:車いす対応トイレ
右:多目的トイレ、オストメイト設備やベビーベッドなど様々な設備を備えている

高齢者や障害者などが使いやすい便器について 

高齢者や障害者などが使いやすいものとしては、洋式便器が広く普及していますが、この他に鞍型の便器というのもあります。これは、洋式便器とは違って、縦長でまたがるタイプのものです。
このサイトで紹介している中では、名古屋市博物館、野外民族博物館リトルワールド、ノリタケの森、二川宿本陣資料館に設置されています。
鞍型の便器の例
鞍型の便器の例 二川宿本陣資料館

用語集

パイロン(車止め)

パイロンは道路や工事現場などでよく使われる円すい形の器具。障害者用駐車場で当事者以外の人が利用しないようにするための車止めとしての設置の有無について掲載しています。

有効幅

人や物が通過できる実際の幅のこと。

オストメイト

人工肛門の方のこと。近年、オストメイト設備が設置された多目的トイレが増えています。
オストメイトマーク
オストメイトマーク